ウール生地を手捺染で!
ウール生地を手捺染でプリントしました。
皆さまこんにちは。今回はウール100%素材の生地を手捺染でプリントしました。
ウールはタンパク質が主成分の繊維なのでアルカリ性の材料を避けた方が良いため、酸性染料で染色を行います。
今回使用した生地は薄い生地だったので捺染台の表面がガタついてないか、ゴミがないかなど注意して作業します。
酸性染料でのプリントは反応染料と比べて色の発色がきれいなところが特徴です。
プリント後は蒸し屋に生地を持ち込みます。
ウールはシメリ蒸しという方法で生地に色を定着させます。
シメリとは生地に湿気を含ませることを意味します。画像は生地に水を含ませたおがくずをまぶしているところです。
その後、枠についているピンに生地を交互にかけていきます。
枠に生地をかけ終わるとその枠を蒸し箱に投入します。
約50分くらい主箱の中で蒸します。
ムシ後は生地に付着している余分な染料や糊を洗い流します。水洗することで生地の堅牢度を良くして着用時のトラブルを防ぎます。
水洗が終わると生地を脱水して乾燥させます。ウールの乾燥方法は昔ながらのやり方で行っています。
このように乾燥することで生地本来の風合いを保つことができます。
乾燥後は生地幅とシワを伸ばすためのセットを行いウールのプリント生地が完成します。
京都では今でも昔ながらの方法で染色が行われています。