オリジナル風呂敷の制作

昨年より海外からのお問い合わせで取り組みましたオリジナル風呂敷の制作について紹介したいと思います。

イギリスで風呂敷や和風の雑貨を取り扱っているお客様から問い合わせがあり風呂敷を作ることになりました。

イラストはお客様から送っていただき、生地提案からプリント、縫製までを弊社で用意いたしました。

データの色調整

 

まずは送られてきたデザインの色調整を行い実際に商品に使用する生地に色を確認するための見本をプリントします。

プリントした見本はお角様に確認いただいて修正を行いながらイメージされた配色に近づけていきます。

配色中

 

配色が終わると次は生地にプリントをしていきます。

今回はよく風呂敷に使われる綿のシャンタンを使用しました。綿シャンタンは綿100%の生地ですが、折りたたんだ時のシワがつきにくい織り方になっており洗濯後もきれいに使用できます。

インクジェットプリント

今回はインクジェットプリントで制作しました。デジタルで生地にプリントしますが、自動でやっているのではなく弊社オペレーターが丁寧にプリント生地を扱って商品を作り上げています。

プリント風景

プリント後は通常の捺染工程と同じです。生地として上がってきた反物は検品後、風呂敷を縫製するための工場へ運ばれて行きます。

風呂敷裁断

生地を延反(反物上の生地を台の上で生地を積層させて畳むこと)を行い裁断の準備をします。その後、指定の長さに裁断していくのですが、今回はパネル柄なので職人さんが手裁断で1枚づつカットしていきます。

縫製三巻

1枚づつにカットされた生地は縫製していくのですが、ラッパと呼ばれる風呂敷の生地端を縫う為のアタッチメントを取り付けてどんどん縫っていきます。

縫い終わったら自社で検品を行いお客様の元へお届けします。

また、こちらの風呂敷制作を依頼していただいたお客様がイギリスから来社されて工場の見学をされました。

日頃、聞けないお話をすることができとても有意義な時間を過ごすことができました。

ありがとうございました。

これからもテキスタイルプリントを通じていろいろな方のお役に立てるように頑張りたいと思います。

工場見学

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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寄稿者 大塚 直史 (おおつか ただし)

在籍10年以上になる営業担当です。前職は石川県の染色工場で現場作業に従事。
京美染色では当時導入したばかりの最新型のインクジェットプリンターのオペレーターをしていました。
その後、呉服・雑貨・アパレルなど、幅広い業種の営業を担当。また、製造小売り部門「亥之吉」の催事で店頭での販売も経験しています。 テキスタイルにかかわる現場作業から商品の販売まで、いろいろな経験を活かして、お客様に最適な加工方法の提案とサービスを提供しています。

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