さまざまなお客様のご要望にお応えします
- デザイン
- 染色加工
- 製品加工
弊社がデザイン作成からプリント、商品製作まで一貫してできることを活かした取組事例です。
デザイン・染色・製品加工のノウハウを活かしてお客様に貢献するサービスを提供致します。
事例1U社様
歌舞伎衣装をもとに雑貨用テキスタイルを製作
ご要望
U社は長年、文楽や歌舞伎などの舞台衣装の製作を手掛けてきた企業です。
新しい試みとして所蔵している意匠をもとに雑貨を製作・販売始めることになり、歌舞伎「勧進帳」で弁慶が着用する意匠の格子部分(弁慶格子)を用いた生地を作ることを考えておいででした。
そこで細かな表現が可能なインクジェットプリントでの加工を選び、雑貨を製作することになりました。
ご提案の流れ
お客様のイメージを形にします
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デザイン
まず、お借りした弁慶格子の生地をスキャニングし、取り込んだ画像をもとに弊社企画室のスタッフがフォトショップでデジタルデータ化しました。弁慶格子の織り目を再現することがお客様の要望だったので、線の太さや影にも注意して作業を行いました。
その後、指定された色に合わせる為のカラーマッチングを行い、サンプルプリントで色合いを確認していただいたのち本番の生地にプリントしていきます。 -
インクジェットプリント
格子柄は縦と横の真っ直ぐな線で構成されているため、プリントする際は最終の仕上がりで柄が曲がらないように注意を払います。
そのために自社、ハンド加工での前処理を行い布目を整えてプリント後に柄が変形しないようにプリントします。インクジェットプリントで加工することで織物調の柄を再現してより本物に近いプリント上がりを実現しています。 -
商品完成(感想、お客さまの評価)
今回の仕事はテキスタイルプリントまでを弊社が行い納品致しました。
その後、U社の外注加工先で弁慶格子生地を用いてトートバックやがま口を製作されました。弁慶格子の柄表現が実物に近いことにお褒めの言葉をいただきました。
京美染色の提供価値
- デザイン力を活かしたお客様イメージを具現化。弊社デザイン企画室では、主にIJPの画像処理と色調整だけでなく、デザイン提案から作成までを手掛けています。
そのスキルを活かしブランド浴衣のデザインや映画の意匠を提供してきました。
和装だけでなくアパレル、雑貨などのデザインにも対応でき、顧客の様々な要望に応えることができます。 - 弁慶格子の織り目を表現できるプリント品質弁慶格子の柄は非常に細い線が縦横に交差してできています。
この表現は弊社が行う前処理・画像処理・プリントノウハウが可能にしています。
お客様のイメージを制限なく表現することのできるインクジェットプリントを使い、オリジナルテキスタイル製作のお手伝いをいたします。
事例2自社ブランド 亥之吉
オリジナルテキスタイルから製品まで一貫したものづくり
京美染色の自社ブランド「亥之吉」の場合
自社ブランド亥之吉は所蔵している図案集をもとにデザインし、プリントから製品まで仕上げています。和柄をモチーフに日常使いで気軽に使用できる雑貨を作っています。
デザイン制作とプリントのノウハウ、京都の外注ネットワークを活用し、ブランド展開しています。
ご提案の流れ
オリジナルデザインのテキスタイルプリントと商品製作が可能
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デザイン
図案集の中からデザインを選びます。図案のスキャニングを行います。柄の輪郭をトレースし、デジタルデータに仕上げていきます。商品アイテムに合わせ、柄の大きさ・間隔・配置・配色を行い亥之吉の新しいデザインとして完成します。サンプルプリントで色を確認後、プリントしていきます。
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インクジェットプリント
亥之吉では厚手の帆布素材を使用しています。帆布素材へのプリントは難しいですが、自社で前処理ができること、インクジェットプリントの知識があることできれいなプリント品質を実現にしています。また、亥之吉の商品はパネル柄でプリントするものが多くあります。生地の布目を補正し、パネル柄が変形することなくプリントできることでこのようなデザインレイアウトを可能にしています。
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縫製
縫製は京都の専門加工業者に依頼しています。亥之吉の商品は表裏でデザインが異なるので柄の方向など細かい仕様ですが丁寧に仕上げています。また、短納期の商品や仕様の変更など工場間の密接な関係を構築していることできめ細かいサービスを実現しています。
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商品完成
商品完成後、社内で検品を行い不良がないことを確認したのちお客様のお手元に商品をお届けします。
京美染色の提供価値
- 意匠ストックを活かしたデザイン提案弊社には友禅図案が約1万点以上ありデザイン制作の際に大きな強みになっています。いままでに映画「源氏物語」の意匠製作など数多くのデザインに携わってきました。
自社ブランドのデザインだけでなくお客様のオリジナル商品へのデザイン提案を致します。イメージを形にするお手伝いを通じて売り上げに貢献致します。 - 商品製作まで一貫して加工できるノウハウインクジェットプリントを活用することで従来プリントの三分の一の期間でプリント商品制作を行い小ロットでの対応が可能です。
また、専門業者のネットワーク活かしてお客様のものづくりに掛ける時間を削減し、オリジナル商品の製作をサポートします。
事例3表現社様
オリジナルのがま口製作をサポート
がま口制作
京都でレターセットやハガキ、カード、シール、ぽち袋などの紙製品を企画製造しておられる株式会社表現社様から自社ブランドcozyca productsの商品制作のご相談をいただき、ご担当者さまから「オリジナルデザインのがま口の制作をお願いできないですか。」とお声がけしていただきました。
ご提案の流れ
生地プリントから製品完成まで一貫した物づくり
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デザインとアイテム選び
まず、たくさんあるアイテムの中から何を制作するか選んでいただき、そのアイテムの抜き型に表現社様からいただいたデザインを配置して製品の仕上がりイメージを確認します。
今回は2.6寸がま口と3.3寸がま口の2種類を作成します。
デザインの配置を確認したら、使用する生地を選びます。
まずプリントする為にその生地にあった色の調整やパネルの配置を弊社デザイン企画のスタッフが行い、サンプルをプリントして実際の色確認を行います。
色が確認できれば、生地幅から無駄のない取り方を提案して量産のプリントを行います。 -
オリジナルデザインのプリント
今回は柄位置が決まっている商品のプリントなので弊社インクジェットプリントを用いて加工しました。
京美染色が自社ブランド「亥之吉」のアイテムづくりで培ったノウハウを生かして、がま口のパネルを生地に並べてプリントします。この時、生地の布目と柄のパネルを水平垂直にしてプリントする事で裁断・縫製時に柄がズレる事なく仕上がります。 -
がま口の縫製・仕上げ
プリント後は生地裏に不織布を貼り合わせます。
不織布を貼ったプリント生地を縫製工場にて裁断し、商品の柄位置を確認して仕上がりで柄がずれない様に生地を抜き、表裏にして縫い合わせます。
縫製後、口金を生地に取り付ける作業をします。 -
がま口の口金付け
まず口金を生地に取り付けた際、簡単に口金と生地が取れない様に接着剤を口金に付けていきます。 その後、口金を取り付ける専用の器具で生地を口金に取り付けます。 手早く、そして丁寧に職人さんの手作業で取り付けていきます。
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完成
最後に、口金がちゃんと閉まるかなどの検品を行い商品の完成です。
プリントだけではない京美染色の強み
- 生地選びからプリントまでアドバイス
初めての製品作りでお困りの方に、
生地の仕入れからプリント方法、アイテム(がま口やバッグ・ポーチ)作りまでアドバイスいたします。
生地によってプリントの色が変わりますので、お客様のデザインイメージに沿った配色に近づけます。長年の経験から、お客様が求めるニーズに最適なご提案をいたします。
今回のがま口では、パネル柄にして商品の柄配置を同じものにする事で、柄の出方による選り好みでの売れ残りのロスを減らす事ができます。 - トータルに商品作りをバックアップオリジナル商品を制作されるお客様に、京美染色が持っている加工ネットワークとオリジナルプリント制作のノウハウを生かして、無駄なくスムーズな製品作りのご提案を行います。
また、京美染色でお客様のオリジナルプリント(手捺染・インクジェットプリント)からアイテム完成までの全てをご依頼いただく事で生地手配や加工先との納期確認などのお客様の手間を省き、イメージ通りの商品をスムーズに制作する事ができます。
他社さまとの差別化を図るアイテム作りのご提案で、お客様の商品制作と売り上げUPをサポートいたします。
事例4亥之吉商品
オリジナルやノベルティーの商品に
手拭い制作
今回ご紹介するのは京美染色の亀岡工場にある捺染台を使った型染めでの手拭いプリントです。
弊社では小幅生地(35cm~45cmの生地幅のもの)のプリント加工もしています。
創業当時(1939年創業)は型友禅の工場として染色に携わっていたこともあり、広幅(112cm幅くらいの生地)だけではなく和装用途の着物生地や浴衣・手拭いなど幅広い生地種類の加工が可能です。
加工ができる素材はポリエステル・綿・麻・シルク・レーヨン・ウールです。
プリントの流れ
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捺染台に地張り
手拭い生地を捺染台に地張りします。
※地張りとは・・・接着性のある樹脂を手捺染台に塗布し、生地を台に接着させることで、生地がずれることなく捺染ができます。
仕上がりで柄が歪まないように、職人が手作業で生地目を整えながら、生地を台に貼り付けていきます。
ですので、柄位置が決まっているデザインもプリントすることができます。 -
捺染糊を溜める
地張りが終わると染型に捺染糊を溜める。
木製の「糊溜め」を型にセットします。
そして手捺染台についているレールに、今回使用する染型の柄送りに合わせてポイントを打っておきます。 染型からでている足(ポイントに当てる木製の出っ張り)をポイントに当てることで、柄を連続して表現することができます。 用意が出来たところで、色糊を染型に注ぎ込みます。 -
【色糊について】
捺染を行う際、生地に色を印捺する為に使用するのが「色糊」です。 色糊は表現したい色を自社の色見本から選び、色がない場合は新しい色を作ります。 選んだ色は実際に使用する生地に印捺して色の確認をします。
【色糊の作り方】
①染料のレサイプに従って、電子秤で染料を計ります。
②染料を混ぜ込む捺染糊を使用分だけ計ります。
③染料をお湯に溶かして、糊に混ぜ込みます。
④最後にハンドミキサーで染料と糊を攪拌して馴染ませれば、色糊の完成です! -
印捺
そして色糊をゴムのスケージ(ゴムヘラみたいなもの)で下から上に、上から下にと往復で生地に印捺していきます。
この作業を繰り返して、生地に色糊を印捺していきます。 -
一色ずつ繰り返す
今回は2色使用したデザインなので、捺染の仕上がりはこの様になりました。
そして、捺染後に蒸し・水洗い・セットを行います。 手拭いは約90cmにカットされ、検品後、帯を付けて完成です。
- 手拭い以外にも小幅の商品をご提案
オリジナルの商品製作として、またはノベルティー商品としてもお使いいただけます。
また、生地のカット寸法により手拭い以外にもハンカチやマフラーでも使用できます。
素材をお選びいただくことも可能です。
その際は国内の生地メーカーよりお客様のご希望に沿う生地をご用意いたします。
手捺染だけではなく、インクジェットでもプリント加工可能です。
オリジナル商品の製作をお手伝いします。
まずはお気軽にご相談ください。